映画「インスタント沼」の動画配信は定額見放題のU-NEXTで！

「インスタント沼」はU-NEXTで見放題じゃよ。

麻井久美子が主演ということと、「インスタント沼」って全く意味不明のタイトルに惹かれて見始めたのですが、オープニングの細かなコマ割りに始まり、劇中の随所に仕込まれた細かな仕掛けとシュールな笑いにドはまり！

それもそのはず、「時効警察」の三木聡監督と麻井久美子の再タッグ作品でした☆

インスタント沼のあらすじ

雑誌が休刊になり、出版社を辞めることになった沈丁花ハナメ。男にも振られ、泥沼のようなジリ貧人生をやり直そうと身の回りの荷物を処分した矢先、衝撃の手紙を発見。そこには、実の父親が“沈丁花ノブロウ”という全く知らない男だと書かれていて…。

出典 U-NEXT

インスタント沼の見どころ

ジリ貧OL沈丁花ハナメの人物像

ハナメ8歳の誕生日に父親が家を出ていき、腹が立って想い出の品を近所の沼に投げ捨てる。

その時に黒い招き猫を捨てたのが大人になっても気になっていて、占いも幽霊も目に見えない物を信じないのに、都合よく自分のジリ貧は「黒い招き猫のタタリ」なのだと信じている。

編集担当の雑誌は休刊に追い込まれるわ、会社は辞めることになるわ、次々と色々なトラブルに見舞われるも、「まぁ～いいかぁ～」とポジティブで超ハイテンションな元気満タンのこじらせ女子。

ハナメの母親が意識不明の昏睡状態

ハナメの母親（松坂慶子）はとても朗らかで、ハナメと違っておっとりタイプ。

「あり得ない物とか見なさいよ～。あるのよ～、ありえない物。カッパがウロウロしてるけど見えないでしょ？」

と、目に見えるモノだけを信じるんじゃなくて、見えない物が大事だったりするのよと、目の前の物しか見ようとしない娘ハナメに、穏やかに諭す母。

そんな母が、なぜかカッパを捕まえようとして池に落ちてこん睡状態に！（カッパを捕まえてハナメに見せたかったのだろうか？？）

ハナメの実の父親かもしれない存在が明らかに！

ハナメの母親が落ちた池の中に、30年前に盗まれたポストが引き上げられ、その中に母親が差出人の手紙が見つかる。

その手紙の宛先は、沈丁花ノブロウ。

その手紙にはなんと、「ハナメはあなたとの間にできた子供だけど、私はあの人と結婚します」的な内容が！

母親が昏睡状態に陥るという泥沼に落とされているにも関わらず、自分の本当の父親がいるかもしれない存在に翻弄されるカナメ。

沈丁花ノブロウの存在力

風間杜夫演じる沈丁花ノブロウの存在力が半端ない。

怪しげな骨董屋「電球商会」を営むノブロウは、5年間日本中を放浪していた超風変りな人物。親戚一同から煙たがられるのが一目で納得がいく変人ぶりだが、遠い親戚だと名乗るハナメを可愛がる。

とってもふざけた言動の中にも、「日々の生活でちょっとスランプに陥ったとしても、そんな大したことじゃないんだよ。ほら、こんなことでも楽しく思えてくるだろう？」ってな人生のアドバイスがチョイチョイ。

ツタンカーメンの占いマシーンを探す女

ある日、電球商会に飯山（相田翔子）が、「20年前に存在したツタンカーメンの占いマシーンを探して欲しい」とやってくる。

生年月日と性別を入力すると、将来結婚する相手の写真がベローンと出てくるマシーン。

飯山は何度も求婚されてきたけれど、その相手が20年前の占いと同じ人かどうか確認が持てず、全て断ってきた。もう一度運命の相手を占いたいと。

ノブロウが電球商会をたたむことに

ノブロウは電球商会をたたんで旅に出ることをハナメに告げる。

そして、沈丁花家に代々引き継がれている蔵のカギを、ハナメに100万円で譲る。

ハナメはノブロウに「お父さん」と言えなかったことを後悔する。

『維持を張らずに「お父さん」と言えば良かった。自分の目で見たことしか信じないのは意地なだけ。意地の重さで沼にジリジリと沈んでいるだけなんだ。』ということに気付いて店を訪ねたけど、ノブロウは既に旅立った後だった。

インスタント沼を作る

ハナメは100万でゲットした蔵の中を確認しにいく。

財宝がザックザク出てくるのを期待して蔵のカギを開けにいくが、ハナメの目の前に現れたのは大量の土砂だけ！

こでもポジティブシンキングのハナメ。

「きっとこの土砂は宝の土砂！この土砂は大昔存在したはずの沼の土に違いない！水をかけて沼に戻すのよ！インスタント沼に！！」

ハナメはノブロウの知り合いガス（加瀬亮）の力を借りて、昔、実家の近所に沼があった場所へと大量の土砂を運搬し、実家からホースを繋ぎに繋いで水をかけ続けると･･･。

「インスタント沼」の評価は？

映画ランキグサイトや、レンタルサイトにおける評価は以下の通りです。

映画.comの評価を参考に三木監督の全作品と比較してみると、

「転々」の3.8の次に「インスタント沼」は高評価の作品となっています。

三木監督の作り出す映画の世界観は独特なので、これを「受け付ける人」と「受け付けない人」とハッキリと２分されると思いますが、私は映画全体の４分の１辺りまでは『どうかな～』と思いながら見ていましたが、風間杜夫のノブロウが登場したあたりから、グイグイと奇想天外な展開にのめり込んでいきました☆

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U-NEXTで視聴できる三木聡監督作品

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まとめ

奇想天外の展開・耳を疑う真顔のジョーク・シュールなコメディに、「いやいや、そんな事起きないから！」なんて当たり前のツッコミは、この映画にはタブーです（笑）

見終わった後には元気がもらえる、明日も頑張るか！って思わせてくれる素敵な映画です☆

本ページの情報は2019年6月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXTサイトにてご確認ください。